ママ獣医ぴんはる日記

夫、子供1人(2020.1.22生♀)、猫1匹との暮らしの記録。夫婦共に臨床獣医師。周りに獣医師夫婦やママがいないので私の経験談を勝手にシェアします。

【ブックレビュー】ネコリパブリック式楽しい猫助け

こんにちは、ぴんはるです。(^^)

 

今回は、ネコリパブリック式楽しい猫助けという本のブックレビューをしようと思います。

 

ネコリパブリックとは、

2022年2月22日までに猫の殺処分0を目標に掲げ、地域の猫の保護団体と協力して保護猫の里親探しを行いながら猫とおしゃれに暮らすライフスタイルを提案。ビジネスとしても「自走」することを目指す「自走型保護猫カフェ」を運営。猫助けイベントや寄付付きグッズ販売などなこの幸せのために幅広く活動しています。

 公式HPはこちら

 

この本は、そんなネコリバプリック首相、川瀬麻花さんが書かれた本です。

 

 

この本を読んで私が印象に残ったことは、

猫助けとビジネスを並走させる事業を、スピード感を持って実現されていることの凄さです。

 

猫の保護活動って、やっぱりボランティア活動で成り立っている部分も大きくて、

でも、それではやっぱり限界がありますし、継続も難しくなる。

なので、保護活動といえども、猫を助けることで何かしらお金を生むビジネスにつなげていくという視点には大賛成です。

しかし、非常に難しい課題だとも思います。

 

著者である川瀬麻花さんは、元々ベーグルの通信販売業をしていらしたのですが、

あるセミナーでクラウドファンディングのプロジェクトを考えるという課題が出た時に、

それまであたためていた猫助けプロジェクトにについて構想。

そして、この構想から約半年で保護猫カフェであるネコリパ1号店をオープンされています。

 

お金があるからできたとかそういうわけではなくて、

最初は県の委託事業として始められています。(この事業の存在を知ったのが締め切り3日前だったようで、申請書は3日寝ずに書き上げたそうです。。)

 

もの凄いスピード感ですよね。

 

その後も、様々なクラウドファンディングを成功させ、イベントを行ったり、ビル一棟を丸々ネコビルにしたりと、幅広く活動を行われています。

 

猫助け×ビジネスという難しい課題を実現するにあたり、

著者の行動力はもちろんのこと、

人を巻き込む力が凄いなと思いました。

 

 

ちなみに、環境省の統計によると、

犬・猫の合計殺処分は、この本が書かれた2016年(平成27年度)には約8万2千頭

2019年(平成30年度)には約3万8千頭となっています。

減ってきてはいますが、ゼロにはまだまだ。

 

ここで少し、TNR活動についてご紹介。

TNR活動とは、

Trap=捕獲すること

Neuter=避妊去勢手術をすること

Return=元の場所に戻すこと

つまり、野良猫を捕まえて避妊去勢手術を行い、元いた場所に戻す活動のことを言います。

この活動により避妊去勢手術を受けた猫は耳の先がカットされていて、

さくら猫と呼ばれたりもします。

 

猫は繁殖力がとても強い動物。

避妊去勢手術をせず、どんどん子供を産んでいったら、

一匹の猫から、一年後には50〜70匹の猫に増える可能性もあります。

(多ければ年4回、3〜5匹の出産)

 

もし地域でさくら猫を見つけたら、

一代限りの命を必死で生きている猫ちゃんとして、

地域のみんなで大事にしていきたいですね。

 

 

 

TNR活動に限らず、

募金やお買い物、ボランティア参加などで出来る様々な猫助け活動があるので、

私も自分のできる範囲で実行していこうと思います。

 

 

保護猫活動の話だけでなく、ビジネス本としても参考になる一冊!

猫好きの方、ぜひ読んでみてください(^^)

(この本の印税は全て保護猫たちの医療費、ご飯代に使われるようです。)